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居合を通じて知り合ったウクライナ人のゾリー・イゴルさんが浜松の倫理法人会で講演したのを聞きに行きました。

この会は朝6時から始まるので出席するのが大変です。今回が初参加です。

イゴルさんはウクライナの理系の大学院を卒業後、あちらの大学で日本語講師をしていました。

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日本に何度も行き来しているうちに日本人女性と結婚し、今は焼津に在住です。日本の歴史、文化にとてもくわしく、武道家でもあります。

話をしていると100年前ぐらいの日本人はこんなだったのかもしれないという感じを受ける人です。


ウクライナは黒海に面した旧ソ連の一連邦でした。日本人にはなじみがあまりない国ですが、コサックの生まれた土地、チェルノブイリがある国といえば多少イメージがわくかもしれません。

ウクライナはずっとロシアに圧迫された歴史があるため、日露戦争を通じて非常に親日的な雰囲気がある国だそうです。

イゴルさんの講演テーマは『ウクライナ・日本と感謝の気持ち』です。色々な話題が出ましたが印象深かったものをあげます。


・ウクライナはロシアに圧迫され、文化的にも同化を迫られてきた。現在もロシア語を主に話すウクライナ人は多い。日本はアメリカに占領されたのは不幸中の幸いだった。もしソ連が日本を支配していたらロシアへの同化を迫られただろう。

・ロシアは伝統的に対外拡張路線の国だった。ロシアはまちがいなく日本の占領を狙っていたはずだ。

・日本でも原発事故があったが、チェルノブイリの時はウクライナは大変だった。毎日、コップの水にヨードを数滴たらして飲んでいた。日本は海藻がふんだんにとれるからそれをたくさん食べるといいと思うとのこと。

・イゴルさんがソ連時代に日本語に関心を持ち、勉強しようと思ったが、当時日本語を学んでいる人はほぼすべてKGBの工作員だった。その後、ふつうに日本語を学べるようになりとてもうれしかった。イゴルさんは日本語を学ぶ普通の市民のいちばんさいしょの人たちの1人だった。


・日本語が話せるということで年配者からは「KGBじゃないのか?」とよくいわれた。(イゴルさんはロシア嫌いですから心外であったようです。)

・日本に来るようになり、武道を学び始めた。現在、剣道二段、空手道二段、居合道四段。日本の若い人たちと武道の話をしても通じない。だから知人・友人は年配者ばかりになってしまう。武道はせっかく日本が世界に誇る文化なのにもったいない。

・日本人なら正座ができないといけない。正座は日本文化の象徴だと思う。着物も着られないといけないと思う。

・最近の日本語には外来語が多すぎる。日本は昔からオランダやポルトガルの外来語を取り入れてきたが、最近は多すぎるのではないか。このままでは英語になってしまうような気がする。

・日本人は海外に目を向けるべきだと思う。日本は誇るべきものがたくさんあるのに的確に情報発信していない。ウクライナではサムソンが「世界初のTVが見られる携帯」をCFで大量に宣伝している。イゴルさんは母国で「あの宣伝は嘘だよ。日本が先だよ。」といっても一個人ではどうしようもない。日本人は自分の国の財産を守らないといけない。


イゴルさん自身、日本の文化や精神を尊敬し、次の世代につなげていきたいという考えをお持ちのようでした。

日本人としてありがたく感じるとともに、もっと日本について学ぶ必要があると痛感した次第です。



(浅沼 宏和)





2011.03.29 Tue l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top